映画 『血の涙』(監督キム・デスン、製作チョウンヨンファ)が興行の帆を張るにはそれなりの理由がある。
イ・インジクのの新小説『血の涙』と同名の映画という点で企画初期から世間の目注目を集中させたこの映画は(5月)18日現在全国観客200万人を目前にしている。映画『血の涙』は19世紀朝鮮時代末期,製紙業を基盤に成長した人里離れた島村・東花島で連鎖殺人が起こり、これを収めるために捜査官が派遣され繰り広げられる時代スリラー物。
映画はキム・デスン監督評判の演出力にふさわしく早い展開で、そしてブロックバスタースリラーらしく観客に息詰まる緊張感をプレゼントする。それにチャ・スンウォン、パク・ヨンウ、ジソンという三人の俳優の熟した演技は迷宮へ陥った殺人事件を更に興味津々にさせる。もう一つ。この映画は愛も語る。この映画を興行に導いた三人の俳優の吸引力はなにか。
#チャ・スンウォン-カリスマの復活
チャ・スンウォンがこの映画を通じてまげを結って史劇に出演すると言った時、果たして「史劇に似合うだろうか」と言い半ば信じ半ば疑う意見が支配的だった。180cmを超える大きい背にそれまでスクリーンを通じて見せてくれたコミカルなキャラクターのためだ。
だがその結果は成功的だった。彼はこの映画を通じ 'チャ・スンウォン式コミック'とカリスマを組み合わせた。「この作品は私にチャ・スンウォンという俳優が演技活動をしながら、'もうチャ・スンウォンという俳優はシナリオを見る眼目を育てたな'という話を聞きたい。」
映画が封切られる前彼がこの映画にかける期待を聞いたら戻って来た答だ。彼の期待に対する結果は? 映画が封切られた今、彼は『血の涙』に一番よく似合う俳優という評価を導き出した。
#パク・ヨンウ-演技力の真剣発揮
'パク・ヨンウの再発見'、'パク・ヨンウ第2の全盛時代'という言葉を誕生させた。映画の中彼の演技は眩しいという賛辞を受けているほどだ。
既存柔らかい男、知的な男のイメージに演技力が加わったという評価だ。劇中チャ・スンウォンと一寸の譲歩なしに張り詰める神経戦をしながら吐き出す大死闘は彼が映画の中人物に没頭している証明だ。
この映画の製作社であるチョウンヨンファのキム・ミヒ代表は「今回の作品でパク・ヨンウという俳優の披露した演技力は初盤にかけた期待以上」と激賛した。
#ジソン- 少ないが強烈な印象
映画の中ジソンの比重はチャ・スンウォンとパク・ヨンウより少ない。だが決して彼を排除してはだめだ。彼は劇中神秘的な秘密を持った人物だけではない。また長髪で登場する破格的な外貌のためだけもない。観客は彼が登場するシーン毎、秘密が神秘を加えたままもっと深い何かへ陥るからだ。それは間違いなくジソンが『血の涙』で披露した強烈な目つきのせいだ。
<著作権者@
マネートゥデイスターニュースキム・スジン記者>